title: WARP
theme: Narrative Beyond
technique: architecture, design, media art, video, installation
materials: I am NINJA?, video, photo, copy, paper, plastic…
event: AA Summer Workshop Alumni Asia and Japan 09 (AAAA)
site: NINJAMURA
term: 2009 / 09 / 09 – 2009 / 09 / 14

 
 
 
Gin Johannesの忍術村ワークショップに参加した。
このワークショップは、実際に忍術体験をして得られるであろう特殊な感覚、感受性を磨き、
それらが風化しないうちに可視化し、空間化し、作品化していくという事を目的とする。
つまり、「実際に体を動かして体得する意味」を捉え直すという機会を与えられたのである。

私は、一つの体験を記録する媒体としてビデオカメラを選択し、「水蜘蛛」を撮影した。
水面を歩いたその映像を見てみると、日常の動きの中には現れてこないズレやブレが確認できる。
そこで、水面を渡り終えるまでの一分間の映像を一秒ごとの静止画の展開として、平面に落とし込んだ。
忍者ではない私が、忍者として動こうとした時に生じたズレをマッピング(《1》〜《8》)を
通して一度二次元に構成し、もう一度三次元への展開を試みる。(《9》〜《10》)
やがて、その作業が壊れはじめ臨界点に達した時、そこには新たな空間の「ひずみ」(warp)が生まれる。
 
 
 

《1》ビデオカメラで撮影した映像を一秒ごとの静止画にしたもの。
   画面ごとにズレ・ブレ・ユレが確認できる。
   それらは移動、バランス、緊張、動揺などによるものである。
 
 
 

《2》再度映像を見ながらアングルやパース、スピード等から
   一画面ごとの自分の位置を定め重ねていったもの。
 
 
 

《3》「水蜘蛛」の正方形の池を平面図としてベースにして《2》の構成を
   フレームの要素だけで再構成したもの。同時に、時間軸を配置した。
   この作業以降、この上にトレシングペーパーを重ねて、マッピングをする。
 
 
 

《4》全てのフレームの頂点に点を打っていったもの。
   大まかな流れは掴めるが、細かい動きまでは捉えづらい。
 
 
 

《5》全ての画面の中心点を一本の線で繋いだもの。
   これによって自分の位置がどう軌道を描いていたかを再確認できる。
 
 
 

《6》四つ端のそれぞれの頂点を一本の線で繋いだもの。四本の線が複雑に絡み合う事で、
   平面の中にさえズレやブレなどの動きを見る事ができる。
 
 
 

《7》静止画の中で一秒ごとに映っている水面以外の物を描いたもの。
   ズレやブレとはまた違った流れを捉える事ができる。
   元が景色であるため絵的に見え面白いが三次元に置き換えようとすると非常に困難だ。
 
 
 

《8》全てのフレームの頂点から対角線の延長を引いたもの。
   ここではじめて、画面の重なりの内側の作業から外側の作業になった。
   映像の中でのズレやブレがそれ以外の外側に広がり、影響した瞬間である。
   この線図の展開から三次元に起こそうと試み始める。
 
 
 

《2》〜《8》を全て重ねたもの。
 
 
 

 
 
 

 
 
 
《9》全ての対角線の延長を引いたものを紙に転写し、ランダムに折り込んだもの。
   複数の起伏が現れ、地形のような、もしくは水面の動き(波紋)のような印象をもつ。
   やっと二次元から三次元になり始めたが、どこを山にしてどこを谷にするかなど、
   選択が困難な上に恣意的な側面がかなり感じられる。
   そこで、異なった素材としてのフィルターをもう一層通すことを試みる。
 
 
 

 
 
《10》最終形
 
 素材を紙から薄いプラスチック板に変更し、恣意的な側面を少し軽減するためにひたすら山折だけをした。
 初めのうちは、紙とそこまで変わらなかったが、折りこむ線の数が多くなるにつれ力が加わり、しだいに丸まりはじめる。
 さらに折って行くと、その力に素材が負け、やがて割れ始める。割れてからも繋がっているうちは折る事を続けた。
 しかし次の瞬間。一つの立体は二つに分かれ、「臨界点」を示すこととなる。
 
 そこに、新たな空間の「ひずみ」(warp)が生まれた。
 
 
 


 
 
 
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title: WARP
theme: Narrative Beyond
technique: architecture, design, media art, video, installation
materials: I am NINJA?, video, photo, copy, paper, plastic…
event: AA Summer Workshop Alumni Asia and Japan 09 (AAAA)
site: NINJAMURA
term: 2009 / 09 / 09 – 2009 / 09 / 14

warp /wɔ́ːrp/ (ワープ)
〘名〙スル
1 ひずみ。ゆがみ。ねじれ。「スペース—」
2 SFで、宇宙空間のひずみを利用して瞬時に目的地に達すること。

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MUTATIONS [K11, Hong Kong]

山のようなもの

KYO-ZO vol.9 (KENPOKU ART 2016)

全面照射

NOISE COMPILATION 003 / V.A.

Apex / Ken’ichi Itoi a.k.a. PsysEx

Surf / shotahirama

Hahen

Hahen / suzukiiiiiiiiii x youpy

belladonna

Belladonna / Dagshenma

『脈々と』

『閾 – liminal / subliminal -』

a virgin order

A Virgin Order / ima

『堆積した埃の層に夢を見る』

Let's Machine

Let’s Machine! / Jai Machine

Akashic Records

Akashic Records / Mayuko Hino

Stephan Mathieu + Taylor Deupree + Federico Durand + ILLUHA 2014 Japan tour

Falcon

Falcon / little side effect

Cluster

Cluster / shotahirama

『庵 -An-』

Technologism : dagshenma

Technologism / dagshenma

NOISE COMPILATION 002 / V.A.

『⇄(交信)』

『[ ]』

『零(0)』

『乖 -Quai-』

IMGP5162b

『漠 -Vague-』

I wanna say “Love” or “Hate” (prototype)

garage

『KYO-ZO_ 【響存】』

IdleMoments

IdleMoments flyer

Hz-011_01

Beat cell / dagshenma

la-plata

la​-​Plata EP / dagshenma

NOISE COMPILATION 001 / V.A.

newtral no.5 (P14-15)

Grasp Echoes / DUB-Russell

Grasp Echoes / PRE-Russell

『CURE001』

『KYO-ZO vol.4』

KYO-ZO DATA

『( )』

( ) – diagram

WARP

『KYO-ZO vol.3』

KYO-ZO vol.2

『INVISIBLE VIDEO + VISIBLE AUDIO』

『KYO-ZO vol.1』

πέτρα4or5