KYO-ZO
 
KYO-ZO【響像】は、空間においての個人の存在を探求する建築実験である。
暗闇の中、その場所に残された無数の事物が積み重なり、レーザー水準器を改造した装置が動いている。
明るい場所で固定するのではなく、暗い場所で水平・垂直のラインが回転するという、本来とは異なる機能を持った測量器が空間と鑑賞者を走査していく。
一般的に人が空間を認識するプロセスは、視覚や聴覚などの感覚を通し、自分自身が蓄積している既存情報に当てはめることから始まる。
本作品は、それらに繋がる情報を遮断した上で、新たな空間の実体を浮かび上がらせる。
メディアとしての建築を介し、空間においての個人の存在を測るという本能的行為を誘発する。

2008年から始まり9回目となる本作の会場は、廃校となった中学校の職員室。
暗闇の中、無数の赤いレーザーと音像が鑑賞者をスキャンするように導いていく。
目が慣れると微かに見えるのは、かつて使われていた机や椅子、加えて校内に残されていた家具や備品がところ狭しと詰め込まれた光景である。
見慣れた事物が空間に積まれ散らばり、レーザーに攪拌されて光と影の中に浮かんでいる。
具象と抽象、立体とシルエット、意味と無意味の間に彷徨いながら。
この場所に存在したであろう日常が、非日常として交錯する。
ここでは、鑑賞者もその一部となることだろう。

茨城県北芸術祭 2016 出展作品(キュレーター:四方幸子、金澤韻)
 
 
 

「KYO-ZO」茨城県北芸術祭 KENPOKU ART 2016(旧美和中学校/常陸大宮/茨城)[2016]
 
【会場入口の様子】

 
 
【会場内、作品全体の様子】

 
 
【会場を明るくした状態(※展示中は非公開)】

 
 
 

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